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国立大学法人東京農工大学工学部附属繊維博物館

沿革と特徴


蚕糸科学教育記念碑 <拡大>

  繊維博物館は明治19年(1886年)、本学工学部の前身である農商務省蚕病試験場の「参考品陳列室」として創設された非常に歴史のある博物館です。
  大学附属の専門博物館という使命から、学術的価値のある資料が多く集められており、その時代において学生の教育上あるいは産業界の指導的役割をはたした資料多数が収蔵されています。
  主な収蔵品には養蚕・製糸に関する各種資料、手織機や工場で使用されていた紡績機・織機などの繊維機械類、天然繊維および合成高分子化学製品に関する資料等があります。
  養蚕に従事する人々を描いた江戸時代から明治時代までの蚕織錦絵の収集でも知られています。

 

1階 大型機械、試験器類

  このウィングには大型機械や試験器類が展示されています。紡績機・製糸機・組み紐機・織り機・縫製機・靴下編み機など。
繊維技術研究会の会員によって整備が進んでおり、特別展の際などは動態展示が見られます。


左側が紡績機類、右側に製糸機・靴下編機
奥に織機類とベンベルグ紡糸機があります。
 
ロビーに置かれた製紐機。自分でひもを 組んで持って帰ることができます。

力織機コーナー

ジャカード織機   歴史的な各種動力組織が展示されています。
絹織機・綿織機・毛織機・ジャカード織機・ドビー機など。
  左の写真はジャカード織機です。上部についている紋紙はコンピューターで使われたパンチカードの起源です。

繰糸機コーナー

    増沢式・御法川式繰糸機などの各種製糸機械。

写真は日産式自動繰糸機です。

 

2階: 養蚕・製糸・機織、浮世絵展示室 生糸商標展示室

  2階には養蚕・製糸・撚糸・機織関係の資料が展示されています。
また養蚕に従事する人々を描いた江戸時代から明治時代の蚕織錦絵(鈴木コレクション)を展示している浮世絵展示室があります。

  第7展示室
  東京高等蚕糸学校で教育・研究に使われていた繭・生糸の標本や珍しい生糸の堤造など歴史的な展示品があります。 アンティークな展示ケース自体も80年以上前の珍しいものです。

  第8展示室
  右側には「まぶし」などの養蚕道具類と選繭台、足踏み座繰り機・八丁撚糸機などが並んでいます。 左側には手前の方から、蚕種紙・繭の見本・繭秤・各地の座繰り機・セリプレーン・生糸かせ・真綿作りの道具などが展示されています。 左手奥に見えるのが官営富岡製糸場の繰糸機を復元した
ものです。

   

    繭から繭糸を手で繰り出すときに使われていた道具類が展示されています。 奥州の胴取り器、上州の牛首、上州座繰り器など。明治政府は生糸の輸出振興のため、明治5年に官営富岡製糸場を設置しました。そこで使われたフランス式繰糸機を復元したものです。実物は長野県岡谷蚕糸博物館に日本で1台だけ残っています。

    生糸に撚りをかけて織物や組ひもの材料にするために使われる八丁撚糸機です。

 

第9展示室
  木製の手織り機が多数置かれており,繊維博物館友の会サークルの織物研究会の会員が実際にはたを織っています。
  製作された織物はサークル作品展で見ることができます。


    このほか原始機(はた)、力織機・エァジェット織機などが展示されています。 エァジェット織機やウォータージェット織機は繊維技術研究会の会員によって動態展示ができるようになっています。

 

    元東京都立繊維工業試験場研究員の故重松成二氏は1980年ころから日本各地の手織機や文献を調査して実物の15/100の手織機の模型を78台製作し、繊維博物館に寄贈しました。
  寄贈された手織機模型の一部が展示されていま
す。
 

 

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浮世絵展示室

  2階中央部分には浮世絵展示室があります。ここに展示されているのは、養蚕をテーマにした江戸時代から明治時代の蚕織錦絵を収集した鈴木コレクションの一部です。
  鈴木コレクションは東京農工大学名誉教授故鈴木三郎先生が長年にわたって収集されたもので、約500点あり1980年に繊維博物館に寄贈されました。


房種「源氏蚕養草」(1869年)

  2001年5月より、浮世絵の保管・展示に最も適した額装に替え、新たに展示を開始しました。展示されているのは幕末の房種・三代国貞の源氏絵シリーズなどと明治初期の三代広重の女官養蚕之図などです。


 

 

 

 

生糸商標展示室

 
展示室入り口   展示室内

 
生糸商標展示の一部   生糸商標使用例(復元)

 

繊維博物館の詳細については ホームページ をごらんください。なおCDの中の大学紹介の動画でもご覧いただけます。